こども教育学科 通信教育課程
3年次カリキュラム概要

こども家庭支援論

子育て家庭の多様なニーズを学び、子育て家庭に対する支援の意義や目的及び支援体制を理解する。その中でも、保育の専門性を生かした子ども家庭支援の意義と基本に関する認識を深め、ニーズに応じた支援の展開を理解する。

保育内容総論

「育みたい資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」と「教育・保育の内容」の関連を理解すると共に、保育所・幼稚園・幼保連携型認定こども園における教育・保育の全体構造を読み取り、理解する。教育・保育内容について具体的にイメージをつかみ、子どもの発達等の基礎知識、歴史的背景や現代的課題についても学ぶ。

乳児保育Ⅱ

3歳未満児の発育・発達の過程及び特性を踏まえた援助や関わりの基本的な考え方を理解する。養護及び教育の一体化を踏まえ、乳児の生活や遊びの保育方法と環境構成、配慮事項について具体的に理解する。

社会的養護Ⅱ

子どもの理解を踏まえた社会的養護の内容について具体的に理解する。施設養護及び家庭養護の実際について理解する。社会的養護の計画・記録・評価の実際、相談援助の方法・技術、子ども虐待の防止と家庭支援について理解する。

子育て支援

保育の専門性を背景とした保護者に対する相談、助言、情報提供、行動見本の提示等の支援(保育相談支援)の特徴を理解する。保育士の行う子育て支援及び様々な場や対象に即した支援の内容・方法・技術について学ぶ。

児童と文化Ⅱ

「児童と文化Ⅰ」での学習を踏まえて、児童文化と子どもを結びつける保育者の役割について理解を深める。実際に児童文化財を製作し、演じる方法を検討する。保育現場等における具体的、実践的な準備や展開の方法について学ぶ。

教育実習Ⅱ

子どもの理解に基づく一人ひとりの個性に応じた保育活動を行う。教員としての使命や責任を理解し、子どもへの教育的愛情の表現方法を身に付け、教員の保育や援助技術の理解と学級経営や保育指導力の理解を計る。幼稚園教育要領のねらいと内容、その実践方法及び園の教育課程や指導計画を理解した上で部分実習及び責任実習の立案と実践、振り返りを行う。

教職実践演習(幼稚園)

3年間での学習及び教育実習等で得た実践を振り返り、教員としての責務や教員、保護者、関係機関との連携、子ども理解に基づいた学級経営方法や指導方法等が身についているか省み、自己課題を明確化する。その上で、不足している知識・技能を補い、使命感や責務感に裏打ちされた確かな実践的指導力を有する教員としての資質の構築とその確認を行う。

保育実習Ⅰ(施設)

児童福祉施設等の役割や機能を具体的に学ぶ。観察や利用児・者との関わりを通して利用児・者への理解を深める。既習の教科目の内容を踏まえ、保育士の業務内容や職業倫理について具体的に理解する。

保育実習指導Ⅱ・Ⅲ

保育所・児童福祉施設等での実習を通して保育を総合的に学び、保育士の専門性や職業倫理を理解する。既習の教科目の内容を踏まえ、観察・記録・自己評価等から計画と実践、改善法を考える。事前事後指導を通し、実習の総括と自己評価を行い、課題を明確化する。

保育実習Ⅱ(保育所)

「保育実習Ⅰ(保育所)」の経験を踏まえ、保育所の役割や機能について実践を通して理解を深める。保育の計画について実際に取り組み、理解を深める。保育士の業務内容や職業倫理について実践に結びつけて理解する。

保育実習Ⅲ(施設)

保育所以外の児童福祉施設等の全体を実践的に理解する。児童家庭福祉、社会的養護、障害児支援を理解し、保護者・家庭支援のための知識、技術、判断力を習得する。保育士の業務内容や職業倫理を理解し、自己課題を明確にする。

保育実践演習

これまでの学びを振り返り、保育士に求められる専門知識や技術、教養と判断力、倫理観等が習得、形成されたかを把握する。実習等による体験や情報に基づき、保育の現状と課題を分析し、保育者や地域・社会に求められることについて考察する力を習得する。自己課題を明確化し、保育実践の基礎的資質・能力を定着させる。