こども教育学科 通信教育課程
1年次カリキュラム概要

生活とモラル

明治に開国して以来、私たちは西欧の生き方の中で自分たちの生き方を模索し続けています。しかし明治以来取り込み続けている西欧の諸制度や文化、文明はもはや簡単には取り外すこともできなくなっています。そこで先ず欧米の生き方について理解し、次いで日本の生き方を整理します。そこに見えてくる両者の生き方の違いを踏まえて、自分たちが生きやすいところを見つけることが大切です。
国際化やグローバル化ということは異文化の中で自分の生き方を理解してもらうところにあります。自分の生き方を否定して、異文化の生き方で生きるということではありません。自分たちの生き方を研究しましょう。

文章表現法

日本語力をつけることは、ことばへの新鮮な感動から始まる。ことばに深まることは、心や情緒や人間性を豊かにすることである。特に大学での学習のコツを身につけ、社会で巧みにレポートや手紙等を駆使したいものである。そのスキルを磨くことが本科目の目的である。レポート課題においてはスキルをどこまで発揮しているかが評価の対象となる。

生活文化論

生活文化は、人間の生きていくためのさまざまな活動を通して生活全体の中から生み出されたものである。衣食住のみならずあらゆる生活のなかで生活様式として定着してきたものを生活文化と捉える。生活文化として伝承され今日にいたるまでは、自国だけではなく諸外国のあらゆるものの影響を受け生活様式も、ものの捉えかたも変わる。その全てを生活文化としてとらえる。

日本国憲法

国家として存在する以上、どの国家も必ず国家の基本法として憲法を持っている。憲法は国家の最高法規であり、国民の基本的人権を保障する規定と国家の統治のあり方に関する規定を中心に構成されている。本科目では、憲法とは何かという問題から始まり、日本国憲法の基本原理と国家の統治機構の仕組みについて学ぶ。

情報基礎演習Ⅰ

コンピュータを使いこなすための基本的な知識の習得及びこども教育の現場で使用される具体的な事例をもとに、様々なアプリケーションソフトの特性を生かし、目的とすることを達成するための有効な使い方を習得する。実際の教材や成績評価基準等は受講者のレベルに合わせ検討する。

情報基礎演習Ⅱ

情報基礎演習Ⅰの受講により習得できた基本的な知識および情報処理技能をもとにさらに発展させた内容を行う。こども教育の現場で使用される具体的な事例を中心に、様々なアプリケーションソフトの特性を生かし、目的とすることを達成するための応用的な使い方を習得する。実際の教材や成績評価基準等は受講者のレベルに合わせ検討する。

英語

どの言語を学ぶにも、主な目的は様々な状況でコミュニケーションできるようになることである。このコースの目標もコミュニケーションのスキルを発揮させることである。話し読むことの強化もさることながら、リスニングを主眼としている。

英語コミュニケーション

基本的な会話のテキストを使用し、日常の簡単な英会話ができることを目指す。また、視聴覚機器を用い、楽しく英語でコミュニケーションできる場としたい。昨今の保育現場は、様々な国から来た人々が集うものになっている。未だ日本語でのコミュニケーションが不得手な人々にとり、国際語である英語は、数少ない日本人との交流手段の一つである可能性が高い。そうした点も配慮し、保育の現場において有用であろうと考えられる題材や教材を用い、授業を進めていきたいと考える。

保育原理

保育の意義及び目的について理解し、法令及び制度について学ぶ。保育の思想と歴史的変容について学び、保育所保育指針における保育の基本を踏まえ、保育の現状と課題を理解する。

教育原理

教育の意義と目的及び子ども家庭福祉等との関わり、国内外の教育の思想と変遷、基礎的理論、教育制度と教育実践の基礎的な理論と取り組みの実際について学ぶ。生涯学習社会と現代の教育課題について学ぶ。

保育の心理学

乳幼児期の子どもの学びの過程や特性について基礎的な知識を習得するとともに、保育における人との相互的関わりや体験、環境の意義を理解する。さらに、子どもの発達に関わる心理学の基礎を習得し、養護及び教育の一体性や発達に即した援助の基本について理解する。

こどもの保健

子どもの心身の健康増進を図る保健活動の意義を理解し、健康の概念や子どもの健康の現状と課題、身体的発育・発達と保健について知る。子どもの健康状態とその把握の方法を学び、主な疾病や予防方法と対応を知る。

保育者論

今日の保育を取り巻く環境を理解し、保育者の役割・職務内容と倫理、制度的位置付け等を土台とした専門性と資質向上、関係諸機関との連携・協働等について学ぶ。

こどもの食と栄養

子どもの健康と食生活、栄養の基本的概念を知り、発育・発達との関連を理解する。食育の基本的事項と家庭や施設における食生活の現状と課題を知る。関連するガイドラインを基に特別な配慮を要する子どもへの対応を学ぶ。

教育課程・保育の計画と評価

保育の全体的な計画・教育課程の意義と方法、役割を学習する。さらに、保育の全体的な計画等を通してPDCAについて理解し、乳幼児の充実した生活を作り出すために必要な保育の計画と評価を行う意義について理解する。

障害児保育

障がい児保育の歴史とその理念を踏まえ、様々な障害をもつ子どもを理解し援助する方法を学ぶ。その上で、障がい児・その他の特別な配慮を要する子どもの特性や発達とそれに応じた援助を理解する。保育における計画の作成や援助の具体的な方法、及び子どもの家庭(保護者)への支援や関係機関との連携・協働のあり方を学ぶ。また、こうした子どもの保育に関する現状と課題を理解する。

こどもと健康

子どもの心身の発達や子どもを取り巻く環境等と保育所保育指針に示される保育の内容を理解した上で、領域「健康」に焦点を当て、子どもの生活と遊びを豊かに展開するために必要な知識や技術を実践的に習得する。

こどもと人間関係

子どもの心身の発達や子どもを取り巻く環境等と保育所保育指針に示される保育の内容を理解した上で、人間関係の発展に焦点を当て、遊びと生活を豊かに展開するために必要な知識と技術、教材等の活用、環境構成の技術を実践的に習得する。

こどもと環境

子どもの心身の発達や子どもを取り巻く環境等と保育所保育指針に示される保育内容を理解した上で、子どもの遊びと生活を豊かに展開するために必要な知識や技術を実践的に習得する。環境の具体的な内容の基礎を学ぶ。

こどもと言葉

子どもの心身の発達や子どもを取り巻く環境等と保育所保育指針に示される保育の内容を理解した上で、子どもが豊かな言葉や表現を身につけ、想像する楽しさを広げられるように必要な知識や技術を実践的に学ぶ。

こどもと表現

子どもの感性や創造性を豊かにする様々な表現遊びや環境の構成等、乳幼児期の表現活動を支援するための知識・技能を身につける。乳幼児期に育みたい資質・能力を理解し、保育所保育指針のねらい及び内容について子どもの表現と関連付けて理解を深める。

幼児理解・教育相談

教育・保育現場における教育・保育相談の意義と課題、関連する心理学における基礎的理論・概念を理解する。事例を通して、より具体的な教育・保育相談のあり方について学ぶ。

教育行政学

現代の学校教育に関する社会的、制度的、経営的事項について基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解するための学習を行う。また、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎知識を習得するとともにそれらの実践方法についても理解を深めていく。

教育の方法と技術

幼稚園教員として必要な基礎的・基本的な資質能力を育てるため、幼児期にふさわしい保育方法、幼児の主体的な生活や遊び、個と集団の育ち、保育の計画・実践・評価、幼稚園と家庭・小学校・地域の連携、保育におけるカウンセリングマインドなどについて学ぶ。

特別支援教育

発達障害や軽度知的障害をはじめとする様々な障害等により、特別な支援を必要とする幼児・児童が生きる力を身につけていくことができるよう、生活上の困難やニーズを理解するための基礎的な知識を身につける。さらに、個別のニーズに対して、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくための必要な知識や支援方法を習得する。

こども演習

建学の精神をもとに社会人として必要な知識・技術を理解し、実生活のなかで実践できるようにするとともに、保育者を目指す学生として、基本的な知識を身に付けることを目的とする。また、新入生が仲間と良好な関係を築き、学生生活になじめるようにグループワークを実施し、知的な学習集団の形成への糸口とする。

学校保健Ⅰ

子どもの発育・発達に対する理解を深め、子どもの心と体の働きについて学ぶことで、子どもの健やかな成長に寄与できる力を養う。集団における保健のあり方を知り、現代の子どもの現状を踏まえ、保健の意義と役割を理解する。

音楽概論

保育者として必要となる基礎的な音楽知識を学ぶ。リズム、音階、調、和音等の仕組みを理解し、表現力を高めることで、保育の音楽表現の初歩的技法を身につける。

生活

良き生活者としての新しい知識、情報、技術があらゆる生活基盤に必要である。その生活圏は、幼稚園、保育園、学校、家庭、地域社会、自然である。生活の中でこども達が、豊かな関わりを具体的活動および体験を通して、人との関わり、社会および自然と関わることにより、自分自身の生活上の習慣・技術を身につける。保育者は、保護者との信頼関係の基、そのこども達の成長を支援できるよう、豊かな知識・技術を習得する。

国語

この講義では具体的な指導方法ではなく、就学前に身につけさせておくべき言語獲得に必要な基礎的な事項について学びます。そのために子どもの言語発達の過程や日本語の構造についても学びます。